格安ホームシアター構築!Part1 プロジェクター選び

自宅にホームシアターが欲しいと思ったことはありませんか?

 

家で過ごす時間が多くなった今、充実したVODサービスで映画やアニメを見る機会が増えていることでしょう。私自身もPrime Videoを利用していますが、視聴している端末はiPhoneiPadです。携帯端末で気軽に見れるのもいいことですが、いかんせん画面が小さく迫力がなくなってしまいます。パソコンで見ることもできますが私が使っているディスプレイは21インチほど。テレビも32インチとあまり大きい方ではありません。大型のテレビを買おうにも5,60インチクラスになると値段が数十万円にもなります。

 

プロジェクターという選択肢もありますが、こちらも値段が張るのとスクリーンを設置しなければならず面倒です。

逆に言えばそれらを揃えればテレビにはかなわない大画面を手に入れることができます。

 

実はプロジェクターは安いと一万円弱で手に入れることができ、スクリーンも代わりになるものを使ったり専用のものでもグレードを落としたりすれば安く手に入れることができます。

 

今回は私が格安でホームシアターを構築したものを紹介します。Part1はプロジェクター編です。

 

プロジェクター探し

プロジェクターは様々な規格のものが様々なメーカーから発売されています。今回は詳しい規格の説明は省きます。

 

格安プロジェクターを探す上で大切なのは主に「明るさ」と「解像度」の2つです。明るさは単純にプロジェクターが投影できる光の明るさ、解像度はここでは入力できる解像度ではなく実際に出力される映像の解像度のことを指します。

 

明るさはルーメンという単位で表されます。値が大きくなるほど明るくなり、値段も高くなります。明るい環境で使うとなると3000ルーメンは必要になってきますが、主に暗い環境で使うものなのでそこまで明るいものでなくても大丈夫です。

解像度はテレビやパソコン用のディスプレイと同じくFullHD(1920*1080)やHD(1280*720)と表されます。液晶タイプのプロジェクターでは1920*1080*3のように液晶の数(RGB)で表されることもあります。こちらも明るさと同じように値が多くなるほど解像度が高くきれいな映像が投影できますが値段も高くなります。映像がきれいなことに越したことはありませんので、予算に応じてなるべく良いものを選びましょう。(主観ですがHD以上の解像度があれば映像が荒いということは感じられず充分きれいです)

 

1.格安プロジェクター

私がまず最初に目をつけたのはAmazonで売られているプロジェクターです。Amazonで売られている格安のプロジェクターは基本的に中華プロジェクターといわれているものです。とにかく安いのが特徴ですが多くがそれなりの品質でスペックもピンキリです。

 

 Amazonで販売されているプロジェクターの一例

 

このプロジェクターは明るさが4600ルーメンとなっていて、ネイティブの解像度は840*480です。スペックを考えればコスパは最強ですが、やはり有名メーカーのプロジェクターと比べると品質は落ちます。そこがトレードオフできればこれ以上ない良い選択肢になるのではないでしょうか。

 

しかし、中華プロジェクターでは拡張性の面や耐久性が気になるところ。他に良い選択肢はないか探していたところ、ハードオフで中古のプロジェクターを見かけました。

意外なことに中古のプロジェクターは、国内メーカーでありながら低下の十分の一以下で買えてしまいます。

 

2.国産中古プロジェクター

www.epson.jp

ハードオフに売っていた中古のプロジェクター

 

このプロジェクターの売値は15000円でした。正直スペックは全然問題なくEPSONという国内メーカーのプロジェクターがなぜこんなに安いのかは私にはわかりません。型式が古いからなのでしょうか。

一つ問題があるとすれば、ランプの寿命です。中華プロジェクターというのは光源にLEDを使用しているため寿命を気にする必要は殆どないのですが、このようなビジネス用途にも使われるプロジェクターは多くの場合が水銀ランプを使用しているため寿命が比較的早く来ます。中古ともなると前使用者がいるわけで、さらにその分寿命が短くなります。

このプロジェクターは使用時間が50時間前後ということでまだまだ使うことができますし、交換用ランプも一万円以下で購入することができます。つまり、このような状態の良い中古のプロジェクターを購入できれば中華プロジェクターよりも品質の高いプロジェクターを安く購入できるわけです。

そう考えた私はネット上で中古のプロジェクターを探しました。そこで目に止まったのはEPSONのEB-485WTというプロジェクターです。今回私はこれを購入しました。

 

www.epson.jp

 

中古プロジェクターEB-485WTの特徴

値段が安かった(九千円程)のが一番の決め手ですが、このプロジェクターは超短焦点タイプというもので、普通プロジェクターはスクリーンからある程度離して投影しないと画面サイズが小さくなってしまうのですが、超短焦点タイプはスクリーンとの距離が近くても大画面が投影できます。EPSONの家庭用プロジェクターにも超短焦点のモデルが有り、場所を取られないなどホームプロジェクターに合ったタイプです。しかし、投影される映像が歪みやすかったりスクリーンの状態が良くないとシワが目立ったりなどといった欠点もあります。

 

このプロジェクターはビジネス・学校用に分類されるのですが、驚いたのが拡張性の高さ。VGAが二つにRCA端子やHDMIまで対応しています。PCはもちろんのこと幅広い世代のゲーム機やレコーダーも接続することができます。

使用時間は300時間といったほどでランプ寿命を考えると少なくともあと2000時間ほどは使用することができます。値段を考えると十分ではないでしょうか。

 

明るさは3100ルーメンとそこそこ明るく、解像度も1280*800とHD画質にも対応しています。

 

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80インチで投影時

 

割とドットが目立つような気もしなくはないですが、これよりも解像度が低くいプロジェクターで投影したときのことを考えるとこの程度でも十分許容できます。

 

気になるところ

ほとんどのプロジェクターに言えることなのですが、冷却のファンの音が結構します。私が使っているデスクトップPCのファン音よりも全然うるさいです。これが結構気になります。甲高い音ではないので耳障りになることはなく、スピーカーの音量をあげることである程度気にならなくはなりますが、家の静かな環境で使うときは注意が必要です。(ちなみに私が使っているSONYノイズキャンセリングヘッドフォンを使って音を聞いてみたところ、ファンの音は全くと言っていいほど気にならなくなりました。ノイズキャンセリングと合わせて使うのもアリかもしれません)

 

まとめ

プロジェクターというのは敷居が高いと思っている人(私もその中のひとりでした)が多いと思いますが、意外と選択の幅があり、思っているよりも大幅に格安に手に入れることができます。安く手に入れることができれば敷居も下がり手軽にホームシアターも構築できるようになります。興味がある方はぜひ参考にしていただければ幸いです。

 

次回はスクリーン選び編です。